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離島のローカル・コミュニティの原点、“集落”で暮らすためのポイントをまとめてみました。
集落という言葉に馴染みがない方もいらっしゃると思いますが、全国に集落はあります。ある一定の場所で数軒が暮らしていると「ムラ」という共同体が出来上がってきます。その「ムラ」単位が奄美群島では「シマ」であり、集落、字(あざ)と言われています 同じ奄美群島でも、島によって集落の結びつきが強いところとそうでないところがあります。
奄美大島や徳之島は自治体よりも集落の結束の方が強いかもしれません。
与論島は集落の結びつきもありますが、小さな島なのでいろいろなことがひとつの大きなコミュニティで行われます。

集落の主な組織

集落運営の組織名称は島によって異なりますが、婦人会、子ども会、青年団、壮年団、老人クラブなど、年齢と性別によって所属する組織があります。
自治会長に当たる区長(小組合長とも呼ばれる)と各組織の代表が集まり、日々の集落運営や行事日程などを討議し、集落民全員が集まる総会を1回~数回/年、開催するところが多いです。

奄美大島のとある集落の運営例

  •  区長
  •  会計
  •  監事
  •  老人クラブ会長
  •  壮年団団長
  •  婦人会会長
  •  青年団団長
  •  消防団代表
  •  民生委員
  •  子供育成会長
  •  班長
     ※集落内をグループ割
  •  班役員
     ※大きな集落は、集落内を幾つかの小自治グループに分けて運営しています。

島の市街地では集落組織活動も希薄ですが、田舎での集落組織は自治に関わる部分も多いので活動も盛んです。参加は強制ではありませんが、よほどの理由がない限り「入らない」とは言い辛いです。

主な集落行事

一年に数回は集落行事があります。島や集落によって、執り行われる行事が違ったり、同じ行事でも開催時期が異なったりします。

奄美大島の主な集落行事

奄美大島には5市町村全部で大小約200の集落があり、集落のことを「シマ」と呼びます。シマは独特な文化や慣習をそれぞれに残しています。島中で豊年祭は執り行いますが、島の北部では豊年祭を「種おろし」と呼び、南部では「ムチモレ」など違う名称になっています。

年に数回の集落行事があり、集落行事を通して集落民同士お互いに助け合う「結の精神」を育んでいます。ただし、行事に対する姿勢や集落民への参加意欲は、集落によってかなり違います。奄美市名瀬地区は近代になって新たに誕生した町が多く、新興した町はここでいう集落には該当しません。 詳しくは奄美群島の集落>奄美大島>奄美市 をご覧ください。

児童数の少ない校区の集落では、入学式や運動会などの学校行事も集落行事のひとつになっていて、幼児からお年寄りまで集落総出で盛り上げています。多くの集落で毎月1回ある集落清掃も、高齢化が進んだ集落では2カ月に1度になったりします。ただし、行事自体の開催が減ってきても集落民なら集落行事に参加するのが当たり前なので、「集落行事や近所付き合いが苦手」と思う方は移住場所を決める前に集落の状況を確認したほうがよいでしょう。

集落行事の他に、島全体で行う行事・イベントがあります。詳しくは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 奄美大島 をご覧ください。

奄美大島のとある集落の主な行事
※集落清掃は毎月第3土曜日に行っています。
1月 年始式、集落駅伝、年の祝い
2月
3月 卒業合同祝い、教職員送別会、出発式
4月 入学合同祝い、老人クラブ総会
5月 バレーボール大会、婦人会総会
6月 浜おれ※1
7月 集落総会
8月 送り盆の八月踊り
9月 敬老のお祝い
10月 運動会、種おろし※2
11月 グランドゴルフ大会
12月 常会単位の忘年会

※1浜おれ:
旧暦の5月中旬に浜で行われます。稲穂につく害虫を取って、海や川に投げる「虫遊び」の名残。今は、昼間に船こぎ競争をし、夜は宴会が行われます。
※2種おろし:
奄美大島北部の各集落で10月下旬~11月上旬に開催する五穀豊穣の伝統行事。八月踊りと手料理の会食が主。

喜界島の主な集落行事

喜界島には大小37の集落があり、集落の結びつきが強く、集落行事も多いです。どの島にもある敬老会などの行事から『ソーメンガブー』などの集落独特な行事まで、たくさんの行事が開催されます。行事への参加意欲は人それぞれですが、全般的に高いです。
集落行事の他に、島全体で行う行事・イベントがあります。詳しくは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 喜界島をご覧ください。

喜界島の集落の主な行事
※集落清掃は毎月第3土曜日に行っています。
1月 元旦駅伝、敬老会、成人式、新春スポーツフェスタ
2月 島唄、島ゆみた大会(方言劇など)、お花見ウォークinメンハナ
3月 俊寛ジョギング大会、陸上記録会、卒業祝い、教職員送別会
4月 入学祝い、喜界島マラソン、海開き
5月 野球大会、グランドゴルフ大会など
6月 陸上記録会、ゲートボール大会、スローピッチ大会
7月 町内一斉ボランティア、六月燈
8月 夏祭り、盆踊り、集落運動会
9月 敬老会、集落対抗ゴルフ大会、高校運動会、シバサシー※1、豊年祭
10月 しまあそび、フミンユ※2、ウヤンコー※3、町民体育祭、幼稚園運動会
11月 島内一周駅伝大会、小中高合同演奏会
12月 ソーメンガブー※4、大晦日祭

※1シバサシー:
先祖祭りのひとつ。悪神邪霊の進入を防ぐため、家の四隅の軒や門口、井戸などにススキを差す。集落ごとに開催します。
※2フミンユ:
冬を迎える行事。集落ごとに開催し、冬の折り目の夜は「もちもらい」をします。
※3ウヤンコー:
先祖祭りのひとつ。祭日は集落によって違います。
※4ソーメンガブー:
中里集落だけで行われる伝統行事。集落の青年団が建物の屋上ややぐらからソーメンを投げ、集落民をはじめ大勢の人が激しく奪い合う、ナニコレ珍百景でも紹介された変わったお祭りです。開催日は直前に決定されるので、年によって開催月も変わります。

盆踊り/ソーメンガブー

徳之島の主な集落行事

奄美群島の真ん中に位置しており、薩摩と琉球の両方から影響を受けています。3町に大小64の集落があり、全島で盛大に行われる闘牛大会から集落だけで行われる行事まで、様々な行事があります。

行事への参加意欲は集落によって違います。児童数の少ない校区の集落では入学式などの学校行事も集落行事のひとつになっていて、幼児からお年寄りまで集落総出で行事を盛り上げています。

集落行事の他に、町で行う行事・イベントがあります。詳しくは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 徳之島をご覧ください。

徳之島の集落の主な行事
※集落清掃は毎月実施しています。
1月 年始式、集落駅伝、年の祝い
2月
3月 卒業合同祝い、教職員送別会、出発式
4月 入学祝い、老人クラブ総会
5月 バレーボール大会、婦人会総会
6月 豊年祭
7月 集落総会
8月 浜下り、盆踊り、ムチタボリ
9月 敬老のお祝い
10月 運動会、種おろし
11月 グランドゴルフ大会、地区対抗駅伝大会
12月 常会単位の忘年会

ムチタボリ:
ムチは「餅」、タボリは「給れ」で、その起源ははっきりしませんが稲作文化と深くかかわっており、お盆の時期に開催される数百年続いている行事です。


ムチタボリ

沖永良部島の主な集落行事

沖縄本島に近いこともあり、琉球文化の影響を強く受けています。島に伝わる民謡や踊りは奄美大島や徳之島のものと全く違い、集落のことを「字(あざ)」と呼びます。

大小42の字がありますが、行事への参加意欲は全般的に高いようです。農業の島なので農作業の繁忙期の行事が他の島より少なく、回数が少ない分、集落行事への出席は欠かせないという人もいます。児童数の少ない校区の集落では入学式などの学校行事も集落行事のひとつになっていて、幼児からお年寄りまで集落総出で運動会を盛り上げています。

集落行事の他に、町で行う行事・イベントがあります。詳しくは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 沖永良部島をご覧ください。

沖永良部島の集落の主な行事
※集落清掃は毎月実施しています。
1月 墓正月、年始式、町内一周駅伝大会、年の祝い
2月 島内一周駅伝
3月 卒業合同祝い、教職員送別会、出発式
4月 入学合同祝い、老人クラブ総会
5月 バレーボール大会、婦人会総会
6月
7月
8月 盆踊り、夏祭り
9月 敬老のお祝い
10月 運動会
11月 グランドゴルフ大会
12月 忘年会

与論島の主な集落行事

小さい島なので、各集落で行う行事よりも島全体で行う行事やイベントが中心となっています。旧暦の3月、8月、10月の15日に開催される「与論十五夜踊り」(国指定重要無形民俗文化財)は、島民がこぞって参加しています。
島全体で行う行事・イベントは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 与論島をご覧ください。
集落で行われる行事は敬老会や集落清掃などです。

与論島の集落の主な行事
※集落清掃は毎月実施しています。
1月 年始式、年の祝い、成人式
2月
3月 卒業祝い、教職員送別会、出発式
4月 入学祝い、浜下り
5月 集落総会
6月
7月
8月 夏祭り
9月 敬老会、運動会
10月 町民体育大会
11月 駅伝大会
12月

集落で暮らすのに必要となる出費

島暮らしと都会の生活で大きく異なるのは、集落内での付き合いの濃さと付き合いに伴う出費でしょう。都会では回覧板を回すだけのご近所付き合い、ゴミ出しなどを目的にした毎月数百円の自治会費が地域のつながりで、その会費すら払わない人もいます。一方、島では集落同士のつながりは深く、自治会費以外にも寄付や冠婚葬祭費などの出費があります。

自治会費

自治会費は、集落費、区費、字費、公民館費など、地域によって呼び方が違います。自治会費は集落単位で徴収し、主に集落公民館の光熱費などに充てられますが、使途、金額や集金のタイミングは、同じ自治体でも集落によって違います。
集落費の金額の高さに住み始めてからびっくりする移住者が多いので、住まいを決める時に集落の区長に集落費について予め確認することをお勧めします。

奄美大島 「集落費」「町内費」など地域によってさまざまな呼び方があり、集金額もゼロから数百円~2,000円前後/世帯/月と幅があります。集金のタイミングも、月ごとから年一括と集落によってバラバラです。
喜界島 「集落費」「字(あざ)費」と呼び、500円~2,000円/世帯/月と幅があります。集金のタイミングは、月ごとから年一括と集落によってバラバラです。
徳之島 「区費」と呼びます。ゼロから2,000円/世帯/年~3,000円前後/世帯/月で、集金のタイミングは、月ごとから年一括と集落によってバラバラです。
沖永良部島 字(あざ)費」と呼びます。集金額は年間4,000~15,000円前後/世帯で、半年ごとか年一括となっています。和泊町の各集落の字費はこちら
与論島 「公民館費」で、全集落同額で年間3,000円となっています。

奄美大島のとある集落の集落費の内訳(月額)

常会積み立て(お祭りの出費などに対する積み立て) ¥500
アンテナ(集落の共同TVアンテナ) ¥300
区長費(区長への手当) ¥300
衛生費(蚊の殺虫剤と作業費の積み立て) ¥200
防犯費(集落内の街灯の電気代) ¥150
合計 ¥1,450

寄付

集落への寄付はお祭りなどの度に集められますが、主に年に1度の豊年祭で大きな金額を集めます。集落費と違い、金額が決まっているわけではありません。集め方、相場金額、使途も、島や集落で異なります。寄付=任意ではなく、寄付することは決まっているけれど、金額が自由だと思った方がよいでしょう。

奄美大島 豊年祭開催時に寄付を集める集落が多いです。金額は3,000円~1万円前後/世帯で、祭りの出欠にかかわらず集落民は払います。使途は婦人会、青壮年団等の集落各団体の運営費等に充当されることが多いです。
敬老会など、豊年祭以外の行事の際も寄付は求められます。飲食費や主賓へのお祝いなどに充てられます。
喜界島 豊年祭に寄付を集める集落が多いです。金額は1,000円~3,000円/世帯が一般的です。集落民世帯ごとで集めるたり、祭りの参加者だけが支払ったりと、集落によって様々です。使途は祭りの経費に充当されます。
徳之島 祭りで寄付を集める集落が多いです。金額は1,000円~1万円/世帯が一般的です。使途は集落運営費に充当されます。
沖永良部島 祭りで寄付を集める集落が多いです。金額は1,000円~1万円/世帯が一般的です。使途は集落運営費に充当されます。
与論島 お祭りで集落への寄付を募ることはしていません。体育大会や総会などで参加者に寄付を集めることはあります。

冠婚葬祭費

移住者の多くが、「冠婚葬祭費の出費が多い」と言います。
黒糖焼酎2本程度、あるいは2,000~3,000円程度で、1回あたりの負担は都会よりも少ないですが、祝儀・不祝儀をお渡しする相手が親族、親しい友人だけではないので頻度が多くなります。
結婚・葬儀に加え、棟上げ、新築祝いなど、近隣住民であればそれほど親しくなくても自宅で行われるお祝いに参加します。お祝い・弔いを集落民総出でお手伝いしたり、小学校の合同入学祝など集落民一同が介してお祝いしたりします。ただし、島や集落によって、付き合いの濃さはかなりバラつきがあります。友人とは呼ばない間柄であっても、お祝い・弔いをするのが当たり前だと思ったほうがいいところとそうでないところがあります。
成人式、小学校入学、中学卒業、高校卒業など、お祝いが重なる時期は家計的に負担も大きくなりがちですが、おめでたい必要な出費と割り切りましょう。 なお、島や集落によって冠婚葬祭の風習や相場が違うので、詳細は地元住民に確かめましょう。

各島の冠婚葬祭費相場

奄美大島 ご祝儀は2,000~3,000円で、式場での結婚式に出席する際は5,000円程度。集落の合同祝いなどは、1,000円~2,000円くらい。
不祝儀は2,000~3,000円程度だが、市街地だと5,000円あり。
喜界島 ご祝儀は3,000~5,000円、不祝儀で3,000円程度。
徳之島 ご祝儀は3,000円程度だが、式場での結婚式に出席する際は5,000円くらい。
不祝儀は1,000~3,000円程度。
沖永良部島 ご祝儀は3,000円程度だが、式場での結婚式に出席する際は5,000円くらい。
不祝儀は1,000~3,000円程度。
与論島 ご祝儀は3,000円程度。
不祝儀は、お通夜で1,000円、お葬式で1,000円。

奄美群島の集落

奄美大島

奄美群島で一番大きく、人口も多いのが、奄美大島になります。総面積712.4㎢、外周461㎞で、琵琶湖や東京23区よりも大きく、沖縄本島、佐渡島の次に大きな島になります。奄美市、瀬戸内町、龍郷町、宇検村、大和村の5市町村に約6万人が住み、100以上の集落※があります。でも、㎢あたりの人口は84人と少なく、集落に密集して人が住み、集落以外はそのまま自然が残っています。
※加計呂麻島、請島、与路島を含め、名瀬地区を含みません。

奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島

奄美市

奄美市は、名瀬地区、笠利町、住用町の3つの地域ブロックに分かれています。名瀬市、住用村、笠利町が平成18年に合併して誕生しました。奄美大島の北部から中央に位置する広い市で、龍郷町を挟んで飛び地になっています。
総面積306㎢の奄美市の人口は4.2万人で、㎢あたりの人口は137人。その大半が名瀬地区に住んでいます。

名瀬地区

名瀬地区は、約19.8万世帯、3.6万人が住んでいます。奄美大島の中央に位置し、海の玄関、名瀬港や県の行政機関があり、奄美群島経済の中心となっています。

総面積128㎢の名瀬地区は奄美大島の中央に位置し、海の玄関、名瀬港や県の行政機関があり、奄美群島経済の中心となっています。約20万世帯、3.5万人が住んでいます。㎢あたりの人口は277人と、群島一の人口密度となっています。

上方(かみほう)、下方(しもほう)、古見方(こみほう)、金久(かねく)、伊津部(いつぶ)、奄美の6つの地区に分かれています。地域の集落行事が残る町内会もあれば、区画整理等で新しく誕生した町もあり、町内会がない地区もあります。

名瀬地区

*地域の集落行事等が残る町内会等

上方(かみほう) 下方(しもほう) 古見方(こみほう)
芦花部(あしけぶ)*
有良(あった)*
浦上(うらがみ)*
有屋(ありや)*
仲勝(なかがち)*
大熊(おおくま)*
朝日(あさひ)
向里(むきさと)
鳩浜(はとばま)
朝仁(あさに)*
朝仁新町千年松(あさにしんまちせんねんまつ)
朝仁宮久田(あさにみやくだ)
朝仁新町(あさにしんまち)
浜里(はまさと)
平松(ひらまつ)
小宿(こしゅく)*
里(さと)*
知名瀬(ちなせ)*
根瀬部(ねせぶ)*
崎原(さきばる)*
小湊(こみなと)*
名瀬勝(なぜがち)*
前勝(まえがち)*
西田(にしだ)*
西仲勝(にしなかま)*
伊津部勝(いつぶがち)*
朝戸(あさと)))
金久(かねく) 伊津部(いつぶ) 奄美
長浜町立神
長浜中央
塩浜
矢之脇(やのわき)
小金久(こがねく)
屋仁川(やにがわ)
柳町第七
柳町中央
井根上町(いねかんまち)
井根町17
井根町松里
いーね
幸町第1
幸町第2
幸町第3
永田町おがみ山
久里(くさと)
石橋中央(いしばしちゅうおう)
平田奥又(ひらたおくまた)
平田奥又中央(ひらたおくまたちゅうおう)
平田町清流(ひらたちょうせいりゅう)
平田町中央(ひらたちょうちゅうおう)
平田町第一(ひらたちょうだいいち)
平田青空(ひらたあおぞら)
山の手(やまのて)
第2若葉(だい2わかば)
シダーサ真名津団地(シダーサまなつだんち)
古田(ふるた)
古田みどり(ふるたみどり)
小俣(こまた)
春日(かずが)
黒潮第1(くろしおだいいち)
くろしお2
上佐大熊(うえさだいくま)
さつき団地
東ケ丘(ひがしがおか)
伊津部中央(いつぶちゅうおう)

笠利地区

奄美空港がある北部に位置しており、険しい山が海岸線まで迫っていることの多い奄美大島ですが、笠利町はなだらかな平地が多く、道路を走っているとサトウキビ畑が続きます。総面積60㎢の奄美市笠利町には約3.1千世帯、5.5千人が住んでおり、㎢あたりの人口は90人。笠利町には全部で29の集落があります。

奄美市笠利地区Map
東シナ海側 太平洋側 内陸
佐仁(さに)1区
佐仁2区
屋仁(やに)
川上

打田原(うったばる)
前肥田(まえひだ)
手花部(てけぶ)
中金久(なかがねく)
外金久(そとがねく)
外金久(そとがねく)
喜瀬(きせ)1区
喜瀬2区
喜瀬3区

笠利(かさり)1区
笠利2区
笠利3区
辺留(べる)
須野(すの)
崎原(さきばる)
土盛(ともり)
宇宿(うしゅく)
城間(しろま)
万屋(まんや)
和野(わの)
節田(せった)
土浜(つちはま)
用安(ようあん)

平(たいら)

住用地区

島の中央に位置し、日本で2番目に大きいマングローブの森を有しています。総面積118㎢の85%が山岳地帯で、リュウキュウアユが生息する川やダイナミックな滝など、自然豊かな地域になっています。約760世帯、1.2千人が住んでいて、㎢あたりの人口は10人。全部で14の集落があります。

住用地区Map
和瀬(わせ)
城(ぐすく)
川内(かわうち)
摺勝(すりがち)
東仲間(ひがしなかま)
見里(みざと)
石原(いしはら)
西仲間(にしなかま)
山間(やんま)
戸玉(とだま)
市(いち)
下役勝(したやくがち)
中役勝(なかやくがち)
上役勝(うえやくがち)

瀬戸内町

瀬戸内町は奄美大島の最南部にあります。奄美大島、加計呂麻島(かけろまじま)、請島(うけじま)、与路島(よろじま)の4つの有人島にまたがる自治体です。標高300~400メートルの山が連なり、リアス海岸で水深の深い入り江が多く、大島海峡は水産業や避難港としても利用されています。

総面積240㎢の大変広い町の中に約5,200世帯、8.6千人が暮らし、1㎢あたりの人口は36人です。多くの町民が瀬戸内町の市街地である古仁屋に住んでいます。瀬戸内町には56の集落があります。地区ブロックは奄美大島側に西方、古仁屋、東方、山郷の4地区、加計呂麻島に実久、鎮西の2地区、請島、与路島の8地区となります。

|奄美大島側

瀬戸内町地区大島側
西方 古仁屋 東方・山郷
西古見(にしこみ)
管鈍(くだどん)
花天(けてん)
久慈(くじ)・伊目
古志(こし)・越地
篠川(しのかわ)
阿室釜(あむろがま)
白浜
小名瀬(こなせ)
阿鉄(あでつ)
油井(ゆい)
久根津(くねつ)
手安(てあん)
須手(すで)
古仁屋(こにや)
清水(せいすい)
嘉鉄(かてつ)
蘇刈(そかる)
伊須(いす)
阿木名(あぎな)
勝浦(かちうら)
網野子(あみのこ)
節子(せっこ)
嘉徳(かとく)

|加計呂麻島・請島・与路島

加計呂麻島・請島・与路島
実久 鎮西 請島 与路島
実久(さねく)
薩川(さつかわ)
瀬武(せだけ)
木慈(きじ)
武名(たけな)
三浦(みうら)
知之浦(ちのうら)
俵(ひょう)
瀬相(せそう)
西阿室(にしあむろ)
嘉入(かにゅう)
須子茂(すこも)
阿多地(あだち)
芝(しば)
呑之浦(のみのうら)
押角(おしかく)
勝能(かちゆき)
諸数(しょかず)
生間(いけんま)
渡連(どれん)
安脚場(あんきゃば)
徳浜(とくはま)
諸鈍(しょどん)
野見山(のみやま)
秋徳(あきとく)
佐知克(さちゆき)
勢里(せり)
於斎(おさい)
伊子茂(いこも)
花富(けどみ)
請阿室(うけあむろ)
池地(いけじ)
与路(よろ)
奄美市加計呂麻

龍郷町

太平洋と東シナ海の2つの海に面する龍郷町は、大島紬の代表的な柄である「龍郷柄」、「秋名バラ」発祥の町であり、西郷隆盛が奄美大島で潜居した場所でもあります。総面積82㎢の町に約3.2千世帯、6千人が暮らしていて、㎢あたりの人口は73人です。空港と名瀬の両方に近いこともあり、他市町村からの転居者が多く、人口はほぼ横ばいで推移しています。

龍郷町Map
太平洋側 龍郷湾沿 東シナ海側 内陸
手広
下戸口
中戸口
上戸口
赤尾木
芦徳(あしとく)
屋入

玉里
瀬留
久場
龍郷

安木屋場

嘉渡
幾里
秋名
川内
大勝(おおがち)
中勝(なかがち)

宇検村

奄美大島の最西端の海と山の村で、総面積103㎢の村で、面積の90%は世界自然遺産の奄美大島最高峰の湯湾岳(標高694m)をはじめ山岳地帯です。山々と枝手久島が冬の北風を遮り、温暖な気候となっています。
人々は焼内(やけうち)湾の海岸線に沿うようにして、約1千世帯、1.7千人が暮らしています。㎢あたりの人口は16人。

宇検村Map
湯湾(ゆわん)
石良(いしら)
田検(たけん)
芦検(あしけん)
生勝(いけがち)
久志(くし)
宇検(うけん)
屋鈍(やどん)
阿室(あむろ)
平田(へだ)
佐念(さねん)
名柄(ながら)
部連(ぶれん)
須古(すこ)

大和村

シナ海に横に長く広がる大和村は、奄美大島一、小さい村です。大河ドラマ「西郷どん」のロケ地にも選ばれた景勝地「宮古崎」をはじめ、素晴らしい景色がすぐそばにあります。総面積88㎢の村ですが、世界自然遺産の奄美大島最高峰の湯湾岳(標高694m)をはじめ背後に山が連なっており、平地は少ないです。11の集落に約850世帯、1.4千人が暮らしていて、㎢あたりの人口は16人。奄美市名瀬までは15~35分の通勤圏ですが、伝統文化が色濃く残り、地域行事が重んじられています。

大和村map
国直(くになお)
湯湾釜
津名久
思勝(おんがち)
大和浜
大棚
大金久(おおがねく)
戸円
名音(なおん)
志戸勘(しどかん)

喜界島

サンゴ礁が隆起して出来た喜界島は、最高地点が百之台国立公園の203mと、ほぼ平らな島です。周囲49㎞、総面積57㎢の島で、喜界町という1つの町に約3.7千世帯、6.7千人が暮らしています。㎢あたりの人口は118人。
喜界島の市街地は湾を中心に、湾の近隣である中里、赤連(あがれん)あたりまでが住宅密集区域になっています。市街地以外は農村の趣が漂う島で、総面積の40%が耕地になります。特に島の北は広大なサトウキビ畑が続きます。

喜界島map
東シナ海側 太平洋側 内陸
中里(なかざと)
湾(わん)
赤連(あかれん)
池治(いけじ)
中間(なかま)
先内(さない)
中熊(なかぐま)
坂嶺(さかみね)
伊砂(いさご)
伊実久(いさねく)
小野津地区(前金久、神宮)
荒木(あらき)
手久津久(てくづく)
上嘉鉄地区(上西、上中、上東)
先山(さきやま)
浦原(うらはら)
志戸桶地区(しとおけ)(志戸桶東、志戸桶南)
佐手久(さでく)
塩道(しおみち)
早町(そうまち)
白水(しらみず)
嘉鈍(かどん)
阿伝(あでん)
蒲生(がもう)
花良治(けらじ)
川嶺(かわみね)
羽里(はざと)
山田(やまだ)
城久(ぐすく)
滝川(たきがわ)
島中(しまなか)
大朝戸(おおあさと)
西目(にしめ)

徳之島

奄美群島の真ん中にある徳之島には、総面積248㎢、外周84㎞、奄美大島とともに世界自然遺産に登録されている自然豊かな島です。徳之島町、天城町、伊仙町の3つの町に、76の集落、1.2万世帯、2.3万人が住んでいます。㎢あたりの人口は91人。長寿と子宝の島です。

徳之島町

徳之島町は島の東側に位置しており、徳之島一の市街地亀津・亀徳地区があり、海の玄関口にもなっています。総面積105㎢に30の集落があり、約5.7千世帯、約1万人が住んでいます。㎢あたりの人口は99人と徳之島で一番人口密度が高いですが、人口は市街地に集中しており、町の北部は静かな暮らしと自然が残っています。
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徳之島町map
白井
大原1
大原2
尾母(おも)
南原
南区(亀津)
中区(亀津)
北区(亀津)
東区(亀津)
亀徳(かめとく)
徳和瀬(とくわせ)
諸田(しょだ)
神之嶺(かみのみね)
井之川(いのかわ)
旭ヶ丘(あさひがおか)
下久志(しもくし)
池間(いけま)(母間)
反川(たんかわ)(母間)
大当(おおあたり)(母間)
花時名(けどきな)(母間)
前川(花徳)
新村(花徳)
上花徳(うえけどく)(花徳)
轟木(とどろき)
畦(あぜ)
港川(山)
内千川(うちかわ)(山)
山里(さんさと)(山)
金見(かなみ)
手々(てて)

天城町

天城町は徳之島の西側にあり、北東から東南にかけて天城岳(533m)、三方通岳(500m)、美名田山(438m)など山々が連なっています。
総面積80㎢に14の集落があり、約3千世帯、5.7千人が暮らしています。㎢あたりの人口は70人。徳之島空港と平土野港があります。

徳之島天城町map
与名間(よなま)
松原西区(まつばらにしく)
松原上区(まつばらうえく)
前野(まえの)
岡前(おかぜん)
浅間(あさま)
天城(あまぎ)
平土野(へとの)
兼久(かねく)
大津川(おおつかわ)
瀬滝(せたき)
当部(とうべ)
三京(みきょう)
西阿木名(にしあぎな)

伊仙町

日本一の長寿・子宝の町として有名です。徳之島の南に位置し、丘陵地帯が広がっていて、農業・畜産業が盛んです。
総面積63㎢に32の集落があり、約3.5千世帯、6.5千人が暮らしています。㎢あたりの人口は102人。

徳之島伊仙町map
喜念(きねん)
佐弁(さべん)
東目手久(ひがしめてぐ)
西目手久(にしめてぐ)
東面縄(ひがしおもなわ)
上面縄東(うえおもなわひがし)
上面縄西(うえおもなわにし)
古里(ふるさと)
上検福(うえけんぶく)
下検福(しもけんぶく)
東伊仙東
東伊仙西
中伊仙東
中伊仙西
西伊仙東
西伊仙西
阿三(あさん)
鹿浦(しかうら)
馬根(ばね)
御前堂(ごぜんどう)
中山
東阿権(ひがしあごん)
西阿権(にしあごん)
八重竿(やえぞう)
木之香(きのこ)
東犬田布(ひがしいぬたぶ)
西犬田布(にしいぬたぶ)
崎原(さきばる)
上晴(うえばる)
糸木名(いときな)
河地(かわち)
小島

沖永良部島

総面積94㎢、外周56㎞、最高標高が240m(大山)と、フラットで横に長い隆起サンゴ礁の島です。550km離れた鹿児島県本土よりも沖縄本島から60kmと沖縄本島に近いので、琉球文化の影響を強く受けています。和泊町、知名町の2つの町に42の集落、約6.3千世帯、1.2万人が住んでいます。㎢あたりの人口は128人。集落のことは、字(あざ)と呼びます。

和泊町

沖永良部島の北側に位置し、空港と和泊港など島外との玄関口になっています。総面積40㎢に21の集落があり、約3.3千帯、6.3千人が暮らしています。㎢あたりの人口は156人。

和泊Map
東シナ海側 太平洋側 内陸
国頭(くにがみ)
西原(にしばる)
出花(でぎ)
伊延(いのべ)
畦布(あぜふ)
根折(ねおり)
瀬名(せな)
永嶺(ながみね)
仁志(にし)
喜美留(きびる)
上手々知名(うえててちな)
手々知名(ててちな)
和泊(わどまり)
皆川(みながわ)
古里(ふるさと)
和(わ)
玉城(たまじろ)
大城(おおじろ)
内城(うちじろ)
谷山(たにやま)
後蘭(ごらん)

知名町

沖永良部島の北側にある知名町の中央には標高245mの大山があり、周辺には航空自衛隊の基地もあります。総面積53㎢に21の集落があり、約3千帯、5.7千人が暮らしています。㎢あたりの人口は107人。

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沖永良部<知名町>map
海側 山側
余多(あまた)
屋者(やじゃ)
黒貫(くろぬき)
瀬利覚(せりかく)
小米(こごめ)
知名(ちな)
屋子母(やこも)
大津勘(おおつかん)
徳時(とくどき)
住吉(すみよし)
正名(まさな)
田皆(たみな)
新城(しんじょう)
赤嶺(あかみね)
竿津(さおづ)
久志検(ぐしけん)
上平川(かみひらかわ)
下平川(しもひらかわ)
芦清良(あしきようら)
下城(しもじろ)
上城(かみしろ)

与論島

奄美群島の一番南にある与論島は、沖縄本島最北端の辺戸岬から23kmの距離に位置し、琉球文化の色が濃い島です。サンゴ礁が隆起して出来た島で総面積21㎢、外周23.7km、最大標高97mの島と小ぶりで平らです。約2.6千帯、5.1千人が9つの集落に暮らしています。㎢あたりの人口は245人と、奄美群島では奄美大島の奄美市名瀬に次いで2番目に人口密度が高いです。市街地は人口密集地域ですが、市街地以外は農村が漂う島で、サトウキビ畑、牛舎、民家が入り乱れています。

与論島map
茶花(ちゃばな)
立長(りっちょう)
朝戸(あさと)
城(ぐすく)
西区(にしく)
東区(ひがしく)
古里(ふるさと)
叶(かのう)
那間(なま)
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