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根っからの地元民、島外からの移住者などの奄美群島民に、あれこれ島暮らしについて聞いてみました。

「島暮らしの醍醐味は?」

島暮らしには、いいところがたくさんあります。

7割以上の人が「自然の魅力」、次いで「そこそこ便利な生活環境」「自然とともにあるライフスタイル」「人のやさしさ」を挙げています。

【先輩たちのコメント】
 ふとした時に空を見るだけで感動して癒される
 自然の中で生きていることが気持ちよいです。ちょっと不便なとこもよいです
 自然と一体感を持つことの幸せを感じることができる
 裏山が世界遺産。気が向いたら、山に行って滝を見ています
 毎日見ても飽きない自然は、何物にも変えられない
 庭の農作物がガンガン育ちます
 必要なものが車で10分以内にすべて揃う。移動時間が短いと家族との時間が増えて最高です!
 見るだけで疲れがぶっ飛ぶような海の美しさはもちろん、どこに行くにも10分以内の距離感と、最低限の物だけしかないので諦めがつく楽さ
 都会に出かけると、コンビニですら楽しめる幸福感があります

新型コロナ感染症拡大防止のために、数年間は伝統行事や集落での集いなどが控えられていましたが、今は従来の姿に戻りつつあります。

「島暮らしでびっくりすることは?」


バカンス感覚で島に住むと、「え?」となることがたくさんあります。

亜熱帯気候の島生活について、4割前後の人が「湿度が高い」「カビがすぐに生える」ことに言及しています。

【先輩たちのコメント】
 一年中、カビとの戦い
 湿気も高いので、タンスにコナダニが発生するのも辛い…
 湿度が高いことで一番困るのは、洗濯物が乾かないことです。だから空調を入れた室内で干すことが多いです
 食べ物も油断したら、すぐしっけるし、服や靴も痛むし、アルバムもベコベコになる。布団とかも、湿気臭くなる
 梅雨が来るのが億劫になります。衣類がカビ臭くなるので、除湿や保管場所も気を使います
 夏場に乾かない洗濯物にびっくり。日差しが強くても湿気で乾かないことがあるのかと驚いた
 真夏は湿気か酷く、トタン屋根の熱気とのダブルパンチでなかなか寝つけませんでした
 冬場は曇りや雨が多く、気分もなかなか乗らないけど、晴れた日の気持ち良さは格別

虫やハブは山が沈んだ島(奄美大島から徳之島までの島々)では数多く見られますが、サンゴが隆起した島(喜界島、沖永良部島、与論島)にはハブはおらず、虫も山が沈んだ島ほどではないです。

ここ数年大型の台風は奄美群島を通過していないせいか、あまりコメントは上がっていませんが、直撃されると被害は甚大です。

【先輩たちのコメント】
 ここ5年くらい大きな台風にみまわれてないように感じますが、ある時は死を覚悟したこともあります。冗談でも大げさでもなく。自然の脅威は本当におそろしいと感じます
 生鮮食料品どころか、米の棚まで空になります
 台風は発生する前から海外の予想サイト見たりして早めに備えるようにしています
 船が着かなくとも、台風で停電になっても、真夜中でも島民のくらしを守るために働く人たちがいる

【移住を考えている方に向けてのメッセージ】

移住の先輩たちや島んちゅは、ポジティブ、ネガティブの両面で皆さんに伝えたい思いがあります。

 ちょっと違う国に来たと思うといいです。東京-長野や東京-静岡の感じで、東京-奄美の2拠点生活をすると大変。何度か季節毎に足を運ぶのをお勧めします。そして、観光ではなく、生活目線で奄美を見てみて下さい。
 自分の知恵と経験を生かせば、夢だらけ-幸せだらけ。今が最高!
 いろんなことを、柔軟に受け入れながら暮せば、島にも受け入れられると思います。楽しんでください
 ご自身も自然体で過ごせば、自然とそこにいられると思います。肩肘張らずに。
 ヤモリ、アリ、ヤスデ、ゴキ等々多いです。住み慣れると冬は寒いです。でも、トータル的に生活は楽しいです。
 郷に入れば郷に従えができる人なら大丈夫だと思います!
 色々なことに興味を持って、わからないことは素直にたずねて、積極的にシマに馴染んで下さいね♪
 行事が多かったり少なかったり 湿度や風向き降水量など地域や集落ごとに特色があるので、とにかくアンテナを張って、自らのライフスタイルに合った過ごしやすい集落を見つけて頂きたいです。
 地元の方々の気持ち、これまでのしきたりを拒否したり否定したりする事なく、基本的には全て受け入れる、自分たちが合わせる姿勢で来て頂ければと思います。
 虫や湿気、台風など自然には勝てない部分がありますが、受け入れられると、あとは素敵な大自然の中で心豊かに過ごせますよ!!
 無理に島や島の人を巻き込んで変えようとしない。どの島に住んでも何とかはなると思いますが、あなたの許容を超えた内容がほとんどなので、まずは島の人が教えてくれる内容に耳を傾けてください
 冷蔵庫は野菜室と冷凍室の大きなのがお勧めです。とくに市街地でなく集落に住む場合は、食料品のストックと頂き物の保存で、一人暮らしでも冷凍ストッカーを持っている率が高いです。

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