集落ライフでの必要出費
島暮らしと都会の生活で大きく異なるのは、集落内での付き合いの濃さと付き合いに伴う出費でしょう。
都会では回覧板を回すだけのご近所付き合い、ゴミ出しなどを目的にした毎月数百円の自治会費で、その会費すら払わない人もいます。
一方、島では集落内での人付き合いは濃く、自治会費も高いです。自治会費は集落費または字(あざ)費と呼びます。
集落費以外にも集落への寄付や冠婚葬祭費などの出費があります。
集落費・字(あざ)費
集落費・字費は集落単位で徴収し、主に集落公民館の光熱費や集落の区長手当(自治会長への報酬のこと)などに充てられます。
集金のタイミングは集落によって違いますが、世帯当たり月額500円~2,000円を年払いで集めるところが多いです。
集落費の金額の高さに住み始めてからびっくりする移住者が多いので、住まいを決める時に集落の区長に集落費について予め確認することをお勧めします。
<集落費(月間)の内訳>喜界町のとある集落の場合
常会積み立て(お祭りの出費などに対する積み立て) |
合計で1,000円 |
集落設備修繕費 |
「区長費(区長への手当) |
公民館の公共料金 |
防犯費(集落内の街灯の電気代) |
上記の以外に、赤十字、赤い羽根共同募金、緑の羽根共同募金、社協会費の集金(年払い)がある。
寄付
集落費と違い、寄付は金額が決まっているわけではありません。
集金方法、相場金額、使途も、集落で異なりますが、世帯当たり1,000円~3,000円が一般的です。
寄付=任意ではなく、寄付することは決まっているけれど、金額が自由だと思った方がよいでしょう。
祭りの参加者だけが寄付する集落もありますが、参加しない世帯から集める集落もあります。
使途は祭りの経費に充当されます。
冠婚葬祭費
移住者の多くが、「冠婚葬祭費の出費が多い」と言います。
1回あたりの負担は都会よりも少ないですが、祝儀・不祝儀をお渡しする相手が親族、親しい友人だけではないので頻度が多くなります。
結婚・葬儀に加え、棟上げ、新築祝いなど、近隣住民であればそれほど親しくなくても自宅で行われるお
祝いに参加します。お祝い・弔いを集落民総出でお手伝いしたり、小学校の合同入学祝など集落民一同
が介してお祝いしたりします。ただし、島や集落によって、付き合いの濃さはかなりバラつ
きがあります。友人とは呼ばない間柄であっても、お祝い・弔いをするのが当たり前だと思った
ほうがいいところとそうでないところがあります。
島や集落によって冠婚葬祭の風習や相場が違うので、詳細は地元住民に確かめましょう。
結婚祝い |
式に出席する場合は3,000円程度(引き出物なしが多い)
ご祝儀のみの場合は3,000円程度。
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その他の祝儀 |
お祝いに参加する場合は、焼酎2本程度か2,000円~3,000円程度。
合同祝いやそれほど近しくない場合は、1,000円~2,000円程度。
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不祝儀 |
3,000円程度。 |