喜界島
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概要
喜界島は奄美大島本島の北東端、北緯28度20分、東経130度00分の地点にあります。
鹿児島から約380㎞、奄美大島から約25㎞に位置しています。
喜界島の面積は約57㎢、周囲約50km、南北に14㎞、東西に約8㎞の楕円形で、最高地点が211mと平らな島です。
気候は亜熱帯海洋性で、平均気温は22℃と年間を通して温暖な気候です。
同じ亜熱帯気候の奄美大島に比べると、上昇気流が起きにくいフラットな地形の影響で雨は圧倒的に少なく、晴れ間も多く感じます。
冬場は最低気温が13℃で、晴れることが少ないうえに風が強く、体感温度は低く感じられます。
梅雨入りはゴールデンウィーク中が多く、梅雨の間はびっくりするほどの高温多湿で、虫、カビとの戦いとなります。
6月下旬から7月上旬に梅雨明けしますが、気象庁の発表を待たなくても体で梅雨明けを感じます。カラッと晴れて非常に強い日差しとなりますが、32℃程度が最高気温なので東京よりも涼しいです。
ただし、台風の当たり年などは毎週台風が通過していくこともあります。
長い夏が終わるのは10月ごろで、紅葉はありません。
季節風が南風から北風に数日おきに変わり、寒暖差が出てきます。
冬の到来は12月中旬くらいです。
出所:気象庁(1991~2020の平均値)
10万年前にサンゴ礁が隆起してできた島で、今も年間平均約2㎜の速度で隆起しており、この隆起速度は世界でもトップクラスです。
山が沈んで出来た奄美大島や徳之島と違い、喜界島は海底から隆起しているので猛毒のハブやアマミノクロウサギなどはいません。
亜熱帯性の植物が豊かで、ガジュマル・フクギ・ソテツなどの巨木があります。
蝶の島としても有名で、別名、南の島の貴婦人と呼ばれるオオゴマダラは町の保護蝶に指定され、渡り蝶アサギマダラなども生息しています。
歴史を巡っても楽しい島です。
古代から中世にかけての遺跡もたくさんあり、大宰府とのゆかりもあります。
遺跡は現在も発掘中、現代でも解明出来ていない遺跡もあります。
阿伝(あでん)集落にある見事なサンゴの石垣や、第2次世界大戦時の砲弾が神社の釣り鐘になっていたり、街中に戦闘指揮所跡があったりします。
行事の大半は旧暦で行われ、潮の満ち引き、月の満ち欠けが生活と密着しています。
日本語とは思えない島の方言で繰り広げられる唄や踊りは、集落行事など日常生活の中で生き続けています。
中には「ソーミンガブー」など、特定の集落でしか開催されない伝統行事もあります。
ヤギもよく食べます。
海岸や畑のそばなどヤギの飼育小屋をよく見かけます。
お正月やお祝いの時には、「三献(さんごん)」が供されます。
喜界島島にも三献はありますが、奄美大島とは「スディブタ」、「シームン」、「サンペーツキ」と中身が違います。
「スディブタ」は正方形の塗り盆で、その上に魚、豚肉、卵、大根、人参、昆布、豆腐、の七品や、豚レバー、豚の耳、イカ、田いも、てんぷらなど縁起の料理を盛りつけます。
「シームン」は餅、魚、豚肉、昆布、ねぎ、ゆで卵、シイタケ、鶏肉の吸い物です。
「サンペーツキ」は酢の物です。
人口(2024/1/31現在)
喜界島の自治体は喜界町の1町で、37集落があり、総人口は約6.5千人です。
総面積(km2) | 世帯数 | 人口 (人) |
人口密度 (人/㎢) |
高齢化率 (%) |
---|---|---|---|---|
56.82 | 3,673 | 6,407 | 113 | 42.6% |
おもな産業
基幹産業は農業で、総面積の約40%にあたる22.5㎢が耕地です。
主要作物は、サトウキビ、日本一の生産量を誇る白ゴマをはじめ、マンゴーやトマトなどが栽培されています。
また、花良治(けらじ)みかんなどの在来柑橘類が多くあります。
お買い物事情
喜界島のお買い物事情は、「欲しいものが全部揃うわけではない。生活必需品は困らないけれど、選択肢はかなり限られる上に高め」です。が、喜界島での買い物事情です。
島内で生産している野菜や果物は常に供給されるので、直売所などでは新鮮なものを安く手に入れることが出来ますが、物価はガソリン、洗剤などの日用品など、全体として高めに感じる人は多いです。 離島はどうしても輸送コストが余計にかかるので、島内で生産できないものは高くなります。
食品スーパー、ホームセンターは島内にありますが、全国チェーンのドラッグストア、コンビニ、家電量販店やファミレスはありません。日常の買い物は島内で、大きな買い物は鹿児島か奄美大島へ、その他はインターネットで取り寄せる人が多いです。インターネット通販は離島配送料を加算されることも多く、配達までに数日かかります。フェリーが入港しない日がある為、注文日によっては到着が遅くなることがありますが、離島への到着予定日は大抵長めにお知らせされるので、予定より早く届くことが多いです。Amazon Primeでも商品によっては送料が有料になります。
喜界島に物資を運ぶフェリーは、日曜日と月曜日は入港しません。さらに、台風や寒波など悪天候の時は、鹿児島から物資を運ぶフェリーが欠航となるので、生活物資も入ってきません。フェリーの入港が数日止まると、スーパーの棚から生鮮食料品は消えますが、島産の野菜は豊富にあり、パニックは起きていません。
クレジットカードや電子マネーの利用可能な店舗も増えてきましたが、集落にある商店では現金での支払いが主流です。都市銀行はありませんが、ゆうちょのATMはあります。
買い物や飲食店、ライブハウス、スナックなどの商業施設は、島の中心地「湾」や「赤連」に集積しています。集落には小さな商店があるところもあり、すべての買い物を湾まで行かないとできないわけではありません。
総合スーパー | Aコープ※、喜界島おみやげセンター※(地場スーパー)、ふくり(地場スーパー)、よねもり(地場スーパー) |
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専門量販店 | 全国チェーンのドラッグストアは無し、 ニシムタ※(鹿児島のホームセンター) |
金融機関 | 鹿児島銀行、ゆうちょ、奄美大島信用金庫、奄美信用組合、あまみ農業協同組合 |